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手紙(武井八重子コーチ)

武井八重子

我が家は、日頃から手紙の交換がよく行われています。

手紙とはいっても、かわいらしいディズニーのメモ用紙に、2、3行のものが多いのですが、でも言葉で言えない事も手紙なら言えてしまうから不思議です。

先日、娘のかえりが遅く携帯も繋がらないと言う事がありました。

携帯は 「ただ今、電波のつながらないところか電源が切ってあります」 というメッセージだけが流れて、私は心配になってしまいました。

いつもなら、遅い時は必ず連絡くれるのに、どうしたんだろう? こういう時って、どうも性分なのか悪い事ばかり考えてしまって 何かあったのかなぁ~?どうして繋がらないんだろう? まさか、事件に巻き込まれたりとか・・・(これはちょっと考えすぎ!)

そんなやきもきしている状態が、夜の9時。

本格的に心配していると帰ってきました。

それも鼻歌なんて歌いながら

私はつい 「何していたの?今、何時だと思っているの? どうして携帯でないの?」と すごい剣幕で怒鳴ってしまいました。

娘は、私の顔をまじまじと見つめて

「ごめ~ん!だって携帯は電池が切れちゃったの」

「何処いたの?何していたの?」
(すごい早口で大きな声で)

「そんなに、怒鳴らないでよ」

「心配するでしょう。連絡もなくて」
(興奮している自分を感じながら)

「だから、電池が切れちゃって・・」

「じゃお友達の携帯借りるとかできないの?」
(言い寄るように)

「そうか!気がつかなかった」

「まったく、親がどれだけ心配しているかわからないの」
(早く答えなさいよと 言わんばかり)

「・・・・・」

「だいたい、今まで何していたの?」
(本格的に怒鳴っている)

「・・・・・」

「何していたの?」
(もしこの時鏡を見たらすごい顔だと思う)

「カラオケ」

そして娘は駆け足で自分の部屋へ行ってしまいました。

私は、まったくという感情だけが残りなんともいやな気分でした。

そしてその夜は娘とは会話をしませんでした。

心のどこかに別の言い方があったかな? 娘はごめんと言っていたなぁ~などという思いがありましたが 別段気にする事もなく1日が終わってしまいました。

ここからが感動的な場面の始まりです。

朝起きたら、階段の降り口に手紙が置いてあるではありませんか。

内容は、昨日は連絡しなくってごめんね。
友達とカラオケで盛り上がっちゃって 忘れちゃったんだよ。
反省しているよ。
そして心配してくれてありがとう!

私は正直涙が出ました。
うれしくって・・・

そして起きてきた娘に 「手紙ありがとう!うれしかったよ。」とだけ伝えました。
とびっきりの笑顔も添えて・・・

この手紙は私の宝物として、秘密の場所に大切にしまいました。


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